こんにちは!しの先生です。
突然ですが、今お子さんは何か習い事をしていますか?
保育園に通うお子さんの習い事としてよく耳にするのは
「スイミング」「くもん」「体操教室」「ピアノ」などでしょうか。
そんな中、最近「リトミック」という習い事が新しく普及し始めています。
とはいえ、「そもそもリトミックって何?」という方も多いでしょうし
実際習っていても「これが何の力に繋がっているのか分からない…」という方もいらっしゃると思います。
今回はリトミックの内容やねらいについて解説します。
リトミックとは
歴史(誰が開発したの?)
リトミックは、1900年代前後にスイスの音楽教育家のエミール・ジャック・ダルクローズが開発しました。
音楽教育の手法の1つで、ダルクローズの名前を取って「ダルクローズ音楽教育法」ともいいます。
内容(どんなことをするの?)
リトミックにも様々な派閥や型がありますが、
基本的には
1.ソルフェージュ(聴いて歌ってみる)
2.リズミックムーブメント(音楽に合わせて体を動かす、何かになりきったり情景をイメージしたりして動く)
3.インプロヴィゼイション(アドリブで柔軟に表現する)
の三本柱と、
身体の動き(自分の思い通りに体を動かす、運動機能の向上)
即時反応(音に敏感に反応し動きと結び付ける、聴く力の向上)
が共通の方法になっています。
ねらい(どんな効果があるの?)
ねらいは複数ありますが、
私が特筆したいねらいは、
自分の中からイメージが生まれてきて、それを自信を持って表現できるようになる=自己肯定感の向上、自己表現の充実
相手の言葉を聴き、表現を認め受け入れる力を育む=他者とのコミュニケーションの基礎を身に付ける
ということです。
子どもたちが成長し社会に出た時には、今以上に多様性が求められる時代になっていると推測されます。
そんな時に、自分の意見をしっかりと持ち、相手の意見も受け入れ良いところは取り入れ、柔軟な思考で問題解決を行なっていくことができる人はどんなところでも重宝されますよね。
リトミックは音楽を通して、そういった思考を楽しく自然と育てていくことができる活動なんです。
教育的なねらいは
全ての音楽表現の基礎を身に付けられる
ということが挙げられます。
例えば、音符の長さ、読み方、書き方、音の高さ、表現(スラー 、スタッカートなど)違い…など挙げるとキリがないですが、そういったものを遊びの感覚で自然と身に付けられるようなプログラムになっています。
習い事として「リトミック」は良いのか
「ピアノ」や「うた」の習い事との違い
リトミックは音楽の基礎全般を体を動かしたり教具を用いたりしながら感覚的に学ぶ活動です。
それに対し「ピアノ」や「うた」は実践をしながら必要な基礎をその都度賄っていくような活動になります。
スポーツでいうと筋トレや走り込みが「リトミック」で、サッカーや野球が「ピアノ・うた」です。
どの習い事を選択するべきか
リトミックは、音楽基礎の全般を学ぶことができるので、今後の音を用いた習い事(ピアノ、うた、ダンスなど)を予定している場合は力を活かすことができます。
ただし、「ピアノが弾きたい」など明確な思いがある場合は、その習い事をする方が早く技術を取得できるので、何を優先するかしっかり考えた上で選択が出来れば良いですね。
時間や金銭的に余裕があれば、リトミック+αで習い事をすると、相乗効果でどちらも上手くいく可能性があります。
まずは体験に行ってみよう
今回リトミックについて説明をしましたが、文字だけでは伝わらないことも多いと思いますので、気になっている方はまず体験に行ってみましょう。
実際に行くと向き不向きが1発で分かるかと思います。
また、習い事はどの先生を選択するかも非常に重要な要素になりますので、できれば複数の教室を回ってからの判断をお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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