室内で過ごす時間が増える梅雨や猛暑の時期、保育の現場では「今日は何して遊ぼう?」と悩むことも多いのではないでしょうか。そんな時におすすめなのが、手軽に手に入る「新聞紙」を使った室内遊びです。
新聞紙は破ったり、丸めたり、形を変えたりと、さまざまな遊び方ができる万能な素材。創造力や身体の発達を促す要素もたっぷり含まれており、子どもたちも夢中になります。
この記事では、保育の現場で取り入れやすい新聞紙遊びを、「対象年齢」「ねらい」「遊び方」「保育者の関わり」「安全のポイント」に分けてご紹介します。
新聞紙遊びの魅力とは?
新聞紙には、以下のような保育的価値があります。
- 自由な発想を育む:破る・丸める・折るなど、決まりのない遊びで創造力が育ちます。
- 手指の発達を促す:ビリビリちぎったり、丸めたりすることで指先の運動に。
- 音や感触を楽しめる:新聞紙独特の「くしゃくしゃ」「ビリビリ」といった音が五感を刺激。
- 廃材活用で経済的:準備の手間が少なく、SDGs的な視点でも◎
新聞紙を使った保育遊び5選【対象年齢・ねらい付き】
ビリビリ新聞紙あそび
- 対象年齢:1歳〜
- ねらい:指先の発達/感覚遊び
- 遊び方:好きなように新聞紙をちぎって遊びます。雨のように降らせたり、集めて袋に入れても◎
- 保育者の関わり:一緒に破って「ビリビリできたね」など言葉がけをして楽しさを共有
- 安全のポイント:破った紙を口に入れないよう見守る/紙で手を切らないよう注意
新聞紙ボール投げ
- 対象年齢:2歳〜
- ねらい:腕の動きを育てる/力加減を知る
- 遊び方:新聞紙を小さく丸めてボールを作り、箱やかごに投げ入れます。的を作っても◎
- 保育者の関わり:一緒にボールを作る・「何個入ったかな?」など声をかけて遊びを広げる
- 安全のポイント:遊ぶスペースを確保し、周囲の安全確認を忘れずに
新聞紙のお布団ごっこ
- 対象年齢:2歳〜
- ねらい:ごっこ遊びの中で安心感や社会性を育む
- 遊び方:新聞紙を広げて「お布団」に見立て、ぬいぐるみを寝かせたり、自分もごろごろしたり
- 保育者の関わり:「ねんねだね〜」などやさしい雰囲気づくりを意識する
- 安全のポイント:足元が滑りやすくなるので走らないよう声かけ
新聞紙ファッションショー
- 対象年齢:3歳〜
- ねらい:ごっこ遊びを通して表現力・想像力を育てる
- 遊び方:新聞紙を使って帽子やスカート、マントなどを作り、みんなでショータイム!
- 保育者の関わり:子どもと一緒にアイテムを考えたり、作り方を手伝ったりする
- 安全のポイント:転倒しないよう足元の長さに配慮する・テープの使用場所に注意
新聞紙しんぶん刀(剣)作り
- 対象年齢:3歳〜
- ねらい:創作活動を通じた集中力・物語づくり
- 遊び方:新聞紙を丸めたり折ったりして剣を作り、戦いごっこや冒険ごっこに発展
- 保育者の関わり:素材の補強や遊びの展開をサポート/友達とのやりとりを見守る
- 安全のポイント:叩き合いにならないよう事前に約束を決めておく
後片付けも遊びの一部に
遊びの最後は「新聞紙お片付け競争」や「ビニール袋に入れてクッション作り」など、後片付けまで遊びに変える工夫を取り入れるのがおすすめです。
まとめ:新聞紙ひとつで広がる遊びの世界
新聞紙遊びは、保育の中でも家庭でも取り入れやすく、子どもの創造力・感覚・コミュニケーションを育む絶好の素材です。雨の日や猛暑で外遊びが難しい日でも、室内で楽しく遊べる工夫として、ぜひ活用してみてください。
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