雨の日が続くと、園庭や公園で体を動かす機会が減ってしまい、子どもたちはストレスがたまりがちです。
特に保育室が狭いと、「今日はどうやって過ごそう…」と悩む先生も多いのではないでしょうか。
この記事では、年齢別に分けて、保育室の中でも楽しめる簡単な運動遊びを10個ご紹介します。
特別な道具は不要!保育者のちょっとした声かけや工夫で、子どもたちは雨の日でも元気いっぱいに過ごせますよ。
1・2歳児向け
マット山のぼり
- ねらい:全身を使ってバランスをとる・のぼる動作を楽しむ
- 実施時間:5〜10分
- 遊び方:マットを重ねて傾斜を作り、そこをよじ登ったり降りたりして遊ぶ。
- 保育者の関わり:「おやま登れるかな?よいしょ、よいしょ♪」と励ましながら見守る。
- 安全面のポイント:マットのすべり止めを確認し、転倒しやすい下り側に大人がつく。
動物歩きごっこ
- ねらい:模倣することで身体の動きをコントロールする力を育む
- 実施時間:5分程度
- 遊び方:「ぞうさん(手をぶらぶらさせながらゆっくり)」「うさぎさん(両足ジャンプ)」など動物の真似っこをして歩く。
- 保育者の関わり:「ぞうさんのお鼻はなが〜いよ〜♪」「次はぴょんぴょんうさぎさん!」と楽しく誘導。
- 安全面のポイント:ジャンプ動作で転ばないよう、動線を広めに確保しておく。
3歳児向け
色マークジャンプ
- ねらい:色や形を識別しながら体を動かす楽しさを味わう
- 実施時間:10分程度
- 遊び方:床にカラーテープやフェルトでマークを貼り、「赤→青→黄にジャンプ!」など順に跳んでいく。
- 保育者の関わり:「赤はどこかな?見つけてジャンプー!」と声をかけながら参加。
- 安全面のポイント:滑らない素材を使用すること。無理のないジャンプ距離で設定する。
ストップゲーム
- ねらい:音を聞いて動きをコントロールする力を育てる
- 実施時間:5〜10分
- 遊び方:音楽を流して動き、止まったらその場でストップする。音楽再開で再び動き出す。
- 保育者の関わり:「ピタッ!」「動いた子はおばけにタッチされちゃうかも〜!」と盛り上げる。
- 安全面のポイント:急な動きをする子がぶつからないよう、人数を調整する。
4歳児向け
足じゃんけん
- ねらい:友だちとルールのある遊びを楽しむ
- 実施時間:10分程度
- 遊び方:足で「グー(かかとをつけてつま先を開く)」「チョキ(片足で立つ)」「パー(両足を開く)」を表現してじゃんけんする。
- 保育者の関わり:「足でパーできるかな?むずかしいけどがんばって!」とチャレンジを応援。
- 安全面のポイント:片足立ちの際にバランスを崩しやすいのでマットや柔らかい床面で行う。
じゃんけん列車
- ねらい:友だちと関わりながら集団遊びを楽しむ
- 実施時間:10〜15分
- 遊び方:出会った子とじゃんけんをして、負けた方が勝った子の後ろにつながり列をつくる。最後に長い列ができる。
- 保育者の関わり:「なが〜い電車できたね!出発進行〜♪」など全体を盛り上げる。
- 安全面のポイント:部屋の広さに応じて人数調整。走らずにゆっくり動くように声かけする。
5歳児向け
新聞紙ホッピング
- ねらい:バランス感覚を養う・片足で体重を支える力を育む
- 実施時間:5〜10分
- 遊び方:新聞紙を床に敷き、片足でその上に立ってバランスを取る。制限時間を決めて競争してもOK。
- 保育者の関わり:「何秒立てるかな?チャレンジしてみよう!」と声をかけながら記録を計る。
- 安全面のポイント:滑らないように新聞紙の下に滑り止めを敷くと安心。
スタート&ストップ走
- ねらい:指示を聞いて動きをコントロールする力を育む
- 実施時間:10分程度
- 遊び方:「よーい、どん!」「ストップ!」など保育者の合図で走ったり止まったりする。バリエーションで「スキップ」「しゃがむ」なども可。
- 保育者の関わり:「ピタッ!止まれた?」「スキップでぴょんぴょん〜♪」と楽しく声かけ。
- 安全面のポイント:スピードを出しすぎると危ないため、走る範囲とテンポに配慮。
おわりに
雨の日でも、保育室という限られた空間の中で体を動かすことは、子どもたちの心と体の健康にとってとても大切です。
遊びのねらいを意識しながら、子どもたちの「やってみたい!」を引き出す声かけや環境づくりを工夫していきたいですね。
ぜひ、今日からの保育に取り入れてみてください!
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