【走るのが大好きになる!2〜5歳児向け「走るあそび」10選【保育に使える運動遊び】

2~5歳児の「走る遊び」を紹介する記事のアイキャッチ 戸外遊び

はじめに

「もっと走りたい!」「追いかけて〜!」
園庭やホールで元気に走り回る子どもたち。その“走る”という動きは、幼児期の運動発達においてとても大切な要素のひとつです。

この記事では、2〜5歳児が夢中になれる“走る”あそびを10個ご紹介します。発達段階に合わせたポイントや、安全面での配慮も合わせて解説していますので、日々の保育にぜひ取り入れてみてくださいね。

▼運動遊びのまとめ記事はこちら
幼児期に育てたい48の基本的な動き一覧とおすすめ運動遊び|遊び方・年齢別に紹介!

1.よーいどん!(基本のかけっこ)

対象年齢:2歳頃〜
短い距離で「よーいどん!」の合図とともに走る、基本的なかけっこ遊びです。

ねらい
・走ることの楽しさを味わう
・合図を聞いて動き出す力を育てる

遊び方
1〜2人ずつ走ってもよし、みんなで横一列でもOK。ゴールには保育者や友達を立たせると張り切って走る姿が見られます。

保育者の関わり
「がんばれ〜!」「すごいね!」と声をかけることで、子どもたちのやる気がぐんとアップします。

安全面のポイント
転んだときにぶつからないよう、スタートとゴールの間は広くスペースをとりましょう。

2.しっぽとり(アレンジで2歳児もOK)

対象年齢:2歳後半〜(アレンジ次第で)

ねらい
・方向転換やスピード調整を楽しむ
・追いかける/逃げるを経験する

遊び方
布やリボンをズボンに挟み、取り合う遊びです。
2歳児には以下のようなアレンジがおすすめです:

  • 先生だけがしっぽをつけて逃げる → 子どもたちは追いかけて取ろうとする
  • 子ども全員がしっぽをつける → 保育者がやさしく取ってまわる

保育者の関わり
アレンジに応じて役割を変えながら、子どもたちの様子をよく見て関わると安心です。

安全面のポイント
取るときに強く引っ張りすぎないように声をかけましょう。広いスペースで行うのが理想です。

3.音楽ラン(音楽が鳴っている間だけ走る)

対象年齢:2歳頃〜

ねらい
・「走る⇔止まる」の切り替えを楽しむ
・音に合わせて体を動かす

遊び方
音楽が流れている間だけ走り、止まったらピタッと静止。繰り返すうちに集中力やリズム感も育ちます。

保育者の関わり
止まるときに「ストップ!」と声をかけると分かりやすく、遊びやすくなります。

安全面のポイント
勢いで止まれずぶつかることもあるので、間隔を広めに取って行いましょう。

4.カード取り競争

対象年齢:3歳頃〜

ねらい
・走ることと「目的をもって向かう」力を育てる
・目と体を同時に使う経験をする

遊び方
スタート地点に並び、「よーいどん!」で走り、少し離れた場所に置かれたカードを1枚取って戻ってくるシンプルなルール。
カードには動物・色・形などの絵が描かれており、「〇〇を取ってきて!」と指示することで、遊びの幅が広がります。

保育者の関わり
動きがゆっくりな子や迷ってしまう子には、そっと寄り添ってヒントを出してあげましょう。

安全面のポイント
カードの位置は遠すぎず、かがんで拾いやすい場所に置きます。走る道は滑らないように確認を。

5.色鬼

対象年齢:4歳頃〜

ねらい
・色の認識力や判断力を育てる
・走る動きに“考える”要素をプラスする

遊び方
鬼が「〇色!」と声をかけたら、子どもたちはその色の場所へ走って逃げます。園庭の遊具や壁、コーンなど、いろいろな色の場所を用意しておくと盛り上がります。

保育者の関わり
色の選び方やスピード感で、盛り上がり方が変わります。最初は簡単な色から始めてみましょう。

安全面のポイント
ぶつかりやすいので、逃げ道の確保や動線の整理をしておきましょう。

6.鬼ごっこ(先生 or 子どもが鬼)

対象年齢:3歳頃〜(ルールの理解に応じて)

ねらい
・追いかける/逃げるを繰り返しながら走力を高める
・ルールのある集団遊びを楽しむ

遊び方
「鬼役」が1人(または先生)で、他の子を追いかけてタッチするシンプルなルール。
最初は先生が鬼になってゆっくり追いかけ、慣れてきたら子ども同士でも挑戦してみましょう。

保育者の関わり
初めてのときは「逃げて〜!」と盛り上げたり、鬼の役割を一緒にやるとスムーズです。

安全面のポイント
タッチのときに押したりぶつかったりしないよう、「そっとタッチね」と伝えておきます。

7.氷鬼

対象年齢:4歳頃〜

ねらい
・ルールを守って遊ぶ力を育てる
・ストップ&ゴーの切り替えを楽しむ

遊び方
鬼にタッチされた子はその場で“氷”になり動けません。味方がタッチすると復活できるルールです。
助け合う要素が加わることで、チームでの遊びが盛り上がります。

保育者の関わり
復活のルールを丁寧に説明し、うまく遊べない子がいないよう見守ります。

安全面のポイント
“氷”の子にぶつかることがないよう、広い場所で行いましょう。

8.ドンジャンケンポン(チーム対抗)

対象年齢:4歳頃〜

ねらい
・走るスピードと判断力を同時に使う
・チームで協力する力を養う

遊び方
2チームに分かれて一列に並び、両端から1人ずつ走って出会ったところでジャンケン。勝った方はそのまま進み、負けた方は列の後ろへ。先に相手陣地に到達したチームの勝ち!

保育者の関わり
テンポよく進むように声かけしたり、ジャンケンを迷う子にはヒントを出したりして、みんなが楽しめるようにしましょう。

安全面のポイント
列の間隔は広めにとり、ぶつからないように気をつけましょう。

9.増え鬼

対象年齢:5歳頃〜

ねらい
・状況を見て判断しながら逃げる経験
・集団の中で遊ぶ楽しさを味わう

遊び方
最初の鬼にタッチされた子が、新しい鬼になります。鬼がどんどん増えていくのが特徴で、最後まで残った子がチャンピオン!

保育者の関わり
誰が鬼なのか分かりにくくなる場合もあるので、帽子の色を変えるなどの工夫をすると分かりやすくなります。

安全面のポイント
人数が増えても安全に遊べるよう、走る範囲を明確にしておきましょう。

10.リレー(バトンパスつき)

対象年齢:5歳頃〜

ねらい
・走力を伸ばしながら、チームで力を合わせる体験
・バトンパスなど、ルールのある運動への導入

遊び方
2チームに分かれ、バトンを渡しながら順番に走るシンプルなリレー形式。トラックを使うとより本格的になりますが、直線でも十分楽しめます。

保育者の関わり
初めはバトンなしでもOK。「次の子にタッチでバトン」をルールにするなど、段階を踏んで進めていくとよいです。

安全面のポイント
バトンの受け渡し時にぶつからないよう、スペースに余裕を持たせましょう。

おわりに

“走る”という動きは、ただ体を動かすだけでなく、判断力・協調性・感情の発散など、さまざまな力を育てるきっかけになります。

今回ご紹介した10個のあそびを、子どもたちの発達段階に合わせて少しずつ取り入れてみてください。
毎日の保育の中で「楽しかった!またやりたい!」という笑顔がきっと増えていきますよ。

関連記事はこちら

【年齢別】雨の日もOK!狭い室内で楽しめる運動遊び10選(保育室で簡単にできるアイデア)

幼児期に育てたい48の基本的な動き一覧とおすすめ運動遊び|遊び方・年齢別に紹介!

投げる力を育てよう!幼児におすすめの運動あそび6選【2~5歳向け】

【保育現場で人気】運動あそびに使える絵本5選(年齢別)

保育園の熱中症対策まとめ|室内外の注意点と便利グッズ

コメント

タイトルとURLをコピーしました