はじめに:素材で広がる表現あそびの世界
梅雨や暑い夏の日、戸外遊びが難しい時期に活躍するのが「素材を使った表現あそび」。紙や布、自然素材など、身近なものを使って自由に遊ぶことで、子どもたちの想像力や創造性がぐんと広がります。今回は、1〜5歳児向けにおすすめの表現遊びを9個ご紹介します。
素材を使った表現遊び 9選
風になびく布のカーテン
対象年齢:1〜5歳
ねらい:動きと素材感を楽しむ
準備物:布(オーガンジー・スカーフなど)・洗濯ばさみ・ひも
所要時間:10〜20分
やり方:
- 布をひもに吊るして風にゆれるように設置
- 中をくぐったり触れたりして遊ぶ
遊びのポイント:
・小さい子も楽しめる全身表現あそび
・風のある日は窓辺に設置して変化を楽しむ
紙コップマラカス作り
対象年齢:2〜4歳
ねらい:音を出す表現と手作りへの喜びを感じる
準備物:紙コップ・ビーズや豆・テープ・シール
所要時間:10〜15分
やり方:
- 紙コップ2つを口合わせにしてテープでとめる
- 中にビーズを入れ、外をデコレーション
遊びのポイント:
・振ると音が変わる素材を試すのも楽しい
・完成後に音楽あそびと組み合わせても◎
ちぎり絵アート
対象年齢:2〜5歳
ねらい:手先の発達・色や形への興味を育てる
準備物:折り紙・和紙・画用紙・のり・台紙
所要時間:15〜30分
やり方:
- 紙を自由に手でちぎる
- 好きなように台紙に貼って絵を作る
遊びのポイント:
・色ごとに分類してから貼ることで構成力UP
・小さい子はのりの代わりにシール台紙を用意しても◎
自然素材スタンプ(木の葉・どんぐりなど)
対象年齢:2〜5歳
ねらい:自然や形への関心を持つ
準備物:葉っぱ・木の実・絵の具・紙
所要時間:20分〜
やり方:
- 素材に絵の具を塗って紙にスタンプ
- どんな形になるか観察する
遊びのポイント:
・押し方の力加減で印象が変わる面白さを楽しむ
・拾ってきた素材を使えば準備も楽しい
・絵の具の代わりにスタンプ台を使うと簡単に
ダンボールキャンバス
対象年齢:2〜5歳
ねらい:ダイナミックな表現を楽しむ
準備物:ダンボール・クレヨン・絵の具・筆
所要時間:20〜40分
やり方:
- 大きめのダンボールに自由に描く
- 立てて壁画にしてもOK
遊びのポイント:
・全身を使って描くことで表現がダイナミックに
・数人で協同制作も◎
ハギレコラージュ
対象年齢:3〜5歳
ねらい:布の質感・色・模様を楽しむ
準備物:布の端切れ・画用紙・木工用ボンド
所要時間:15〜30分
やり方:
- 色や形の違う布を自由に選ぶ
- ボンドで貼り付けて模様を作る
遊びのポイント:
・フェルト、レース、デニムなど異素材を混ぜると刺激的
・感触に注目して、言葉のやりとりも豊かに
枝と石のナチュラルアート
対象年齢:3〜5歳
ねらい:自然を使って構成を楽しみ、親しみを持つ
準備物:小枝・石・ボンド・台紙や空き箱
所要時間:15〜30分
やり方:
- 好きな素材を組み合わせて貼る
- 立体や模様に挑戦してみる
遊びのポイント:
・箱の中にコラージュして「自然の宝箱」にしても◎
・ストーリー性を持たせると作品への愛着が増す
トイレットペーパー芯の動物づくり
対象年齢:3〜5歳
ねらい:想像を形にする創作力を育む
準備物:トイレットペーパー芯・折り紙・のり・ペンなど
所要時間:15〜30分
やり方:
- 芯に色をつけたり、耳や足をつけて動物に変身
- 作品でごっこ遊びへと発展も
遊びのポイント:
・動物園や家族をテーマにするとイメージが広がる
・素材の形そのままを生かす楽しさも
自由制作コーナー(素材選びから)
対象年齢:4〜5歳
ねらい:素材の特徴を利用し、イメージしたものを作る
準備物:紙・布・ボタン・毛糸・空き箱など(自由素材)
所要時間:30分〜
やり方:
- 複数素材から好きなものを選ぶ
- 自由に制作活動を行う
遊びのポイント:
・「今日は何を作りたい?」と子ども主体で進める
・素材棚を常設しても◎
素材が広げる子どもの世界
素材を通した表現遊びは、単なる工作やお絵描きにとどまらず、五感で感じ、工夫し、表現する力を伸ばしてくれます。子どもたちが「作るって楽しい!」と感じる時間を、ぜひ日々の保育に取り入れてみてください。
関連記事はこちら
・【年齢別】雨の日もOK!狭い室内で楽しめる運動遊び10選(保育室で簡単にできるアイデア)
コメント