12月は寒さが本格的になり、年の瀬を感じる季節です。
気温が下がる中でも、子どもたちは元気いっぱいに体を動かし、冬ならではの自然や行事に興味を示す姿が見られます。
一年の締めくくりとして、一人ひとりの成長に目を向けながら、安心して過ごせる日々を大切にしていきましょう。
今回は1歳児12月の月案を、保育のねらいと援助の視点からご紹介します。
1歳児12月のねらい
ねらい
・寒さに慣れながら、健康に過ごす
・保育者や友だちと安心して関わり、心地よい時間を過ごす
・冬の自然や行事に親しみ、季節を感じる
・「できた」という経験を通して、自信をもつ
生命の保持
・冷えや乾燥から体を守り、快適に過ごす
・疲れや体調の変化に応じて、十分な休息をとる
情緒の安定
・保育者との関わりを通じて、情緒が安定する
・行事や季節の活動の中で、温かな気持ちを経験する
健康
・冬の寒さに慣れながら、戸外で体を動かして遊ぶ
・手洗いや咳エチケットなど、基本的な衛生習慣に親しむ
人間関係
・「いっしょに」「どうぞ」「ありがとう」など、簡単なやりとりを楽しむ
・まねっこ遊びを通して、他児への関心が深まる
環境
・冬の自然(落葉、霜など)に触れ、季節の変化を感じる
・身近な物を使って、自分なりに工夫しながら遊ぶ
言葉
・保育者の語りかけや絵本に親しみ、言葉をまねする
・思いをしぐさや単語で伝えようとする
表現
・手指を使った簡単な製作や飾りつけを楽しむ
・音楽や手遊び、リズム遊びを通して、表現を楽しむ
食育
・温かい食事を味わいながら、食べる喜びを感じる
・保育者に見守られながら、自分で食べようとする意欲を持つ
地域との関わり
・散歩を通して、地域の冬の風景や人々に親しむ
・地域の行事や飾りつけを見て、季節感を味わう
家庭との連携
・寒さや感染症への対策について家庭と連携し、健康管理を行う
・年末年始の生活リズムの変化に配慮しながら、家庭と情報を共有する
保育者の援助・環境設定
・室内の温湿度を調整し、暖かく快適に過ごせる環境を整える。
・子どもの気持ちに寄り添いながら、穏やかな雰囲気の中で関わる。
・戸外遊びの時間や遊び方を工夫し、寒さの中でも楽しく過ごせるようにする。
・感染症予防のため、手洗いやうがいの方法を保育者が見本を示す。
・簡単な製作や飾りつけを取り入れ、冬の行事を楽しく感じられるようにする。
・「ありがとう」「どうぞ」などのやりとりを必要な場面で丁寧に伝え、気持ちを言葉で伝える経験ができるようにする。
・あたたかい雰囲気での食事を意識し、食への関心を育てる。
おわりに
寒さの中にも、子どもたちは多くの発見と楽しさを感じています。
保育者の温かいまなざしと関わりの中で、冬の季節も安心して過ごせるようにしていきましょう。
1年の終わりに、それぞれの成長を感じられる、心あたたまる月になりますように。
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