7月の月案はこちら▷3歳児|7月の月案と指導計画
8月は夏の遊びが本格的に深まり、子どもたちが水や絵の具、感触遊びなどを思い切り楽しむ時期です。一方で、暑さによる疲れが出やすくなる時期でもあるため、健康面や環境設定にも十分な配慮が必要です。
今回は3歳児8月の月案例をご紹介します。
3歳児8月のねらい
ねらい
- 夏ならではの遊びを友達と一緒に存分に楽しむ。
- 夏の生活の仕方を知り、自分でしようとする。
- 保育者や友達との関わりを楽しみながら、自分の思いを言葉で表現しようとする。
生命の保持
- 保育者に声をかけられながら、こまめに水分補給や休息を摂り、健康に過ごす。
- 汗の始末やシャワー後の身体の拭き方を知り、やってみようとする。
情緒の安定
- 思いを受け止められ、安心して自分の気持ちを伝えようとする。
健康
- 適度に休息を挟みながら運動遊びを楽しむ。
- 安全な環境で思い切り身体を動かして楽しむ。
人間関係
- 簡単なルールの遊びを知り、保育者や友達と一緒に取り組もうとする。
環境
- 水を使った様々な遊びをダイナミックに楽しむ。
- 水の不思議さや楽しさを感じる。
言葉
- 自分の体験や経験を、絵や遊び・言葉などを用いて自分なりに伝えることを喜ぶ。
表現
- 絵の具遊びを通して、色の変化に気づいたり友達と一緒に描く喜びを味わう。
- 様々な感触遊びを楽しみ、素材の違いを知る。
食育
- 夏野菜の栽培や収穫を楽しむ。
- 空腹時に摂る食事の美味しさを感じる。
- その日食べられる量を考慮され、楽しく食事を摂る。
家庭との連携
- 夏は暑さから疲れやすくなることを伝え、家庭でも休息を意識してもらう。
- プールやシャワーカードの記入、汗拭きタオルの準備を毎日お願いする。また、登園時に当日の体調について口頭で伝えてもらう。
- ダイナミックな絵の具遊びや感触遊び用に、汚れてもよい服の準備をお願いする。
地域との関わり
- 地域で行われる夏祭りや盆踊りの様子に触れる機会があれば、子どもが親しみを持てるように話題にする。
- 散歩の際に地域の夏の自然や虫、植物に触れる機会を設ける。
環境設定・保育者の配慮
- 水・プール遊びや汗をかく活動の後は必ず水分補給を行い、適度に休憩を挟むようにする。
- プール遊びでは、フープ潜りや宝探しなど楽しめるように事前に準備をしておく。
- 簡単な集団遊び(だるまさんが転んだ、椅子取りゲーム、爆弾ゲームなど)を活動に取り入れ、「みんなで遊ぶと楽しい」という雰囲気が味わえるように援助する。
- 絵の具遊びを繰り返し活動に取り入れ、色の種類や混色を楽しめるようにする。子どもたちの気づきや発見に共感していく。
- 夏バテで食欲が落ちることが予想されるため、無理に食べさせず、保護者と連携しながら徐々に回復できるようにする。
おわりに
暑さから、なかなか外には遊びに行けない8月。こんなときこそ、室内でできる遊びをじっくり楽しみたいですね。特にシャワーが使えるのはこの時期ならでは。汚れが気になる遊びにも積極的に挑戦し、子どもたちが思い切り遊びに没頭できる時間を作りたいですね。
また、暑さが和らいだ日には熱中症に気をつけつつ、短時間でも戸外へ出て夏の自然と触れ合う機会を大切にしていきたいです。
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