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新年度が始まって1ヶ月。少しずつ保育園の生活に慣れてきた1歳児さんたちですが、5月は連休明けや気温の変化など、心や体の揺らぎも出やすい時期です。
この記事では、1歳児クラスの5月の指導案として、子どもの発達に応じたねらいや保育者の援助内容をまとめています。
保育計画やクラス運営の参考としてぜひご活用ください。
1歳児 5月のねらい
ねらい
・安心できる保育者との関係の中で、園生活に親しみをもつ
・気温の変化に合わせて、快適に過ごせるようになる
・探索活動を通して、身のまわりの物や自然に関心をもつ
・保育者に気持ちを受けとめられながら、自分の思いを表そうとする
生命の保持
・気温差に応じた衣服の調整や水分補給を通して、快適に過ごす
・睡眠・排泄・食事など、基本的生活リズムを安定させる
情緒の安定
・信頼できる保育者との関わりの中で、安心して過ごす
・自分の思いを受け止めてもらい、落ち着いて過ごす
健康
・戸外で体を動かす心地よさを感じる
・汗をかいたり鼻水が出たりした時に清潔に保つ心地よさを知る
人間関係
・保育者と一緒に遊ぶことを喜び、関係を深めていく
・友だちの存在に気づき、近くで同じ遊びを楽しむ
環境
・興味をもったものに自分から関わろうとする
・自然物や音、色など、身のまわりの環境に興味を持つ
言葉
・自分の思いを表情やしぐさ、発語で伝えようとする
・保育者の語りかけや歌、絵本などに親しむ
表現
・音や動きに合わせて、体を動かすことを楽しむ
・クレヨンやスタンプなどに触れ、表現する楽しさを知る
食育
・保育者と一緒に食事を楽しみながら、食べる意欲をもつ
・手づかみやスプーンなど、発達に応じた方法で食べようとする
・食前・食後の流れを、繰り返し取り組む中で身に付ける
地域との関わり
・園周辺の散歩を通して、自然や地域の人とのふれあいを大切にする。
・地域の季節の変化(風・光・虫・草花など)を感じられるように働きかける。
家庭との連携
・連休明けの体調や気持ちの変化について、こまめに保護者と情報を共有する。
・衣服の調整や汗対策、虫刺されなど、季節に合わせた持ち物について丁寧にお願いする。
・家庭での様子(食事・睡眠・発語など)を聞き取り、園でも継続的に取り組めるようにする。
保育者の援助・環境設定
・安心できる保育者が応答的に関わることで、子どもの情緒を安定させる。
・探索活動が十分にできるよう、安全に配慮された広いスペースを確保する。
・戸外では虫や草花、風の感触などを楽しめるよう、ゆったりと散歩を計画する。
・発語やしぐさに対してすぐに反応し、言葉のやりとりの楽しさを伝える。
・絵本や歌、音の出るおもちゃなど、五感を刺激する玩具を環境に取り入れる。
・活動と休息のバランスを考え、個々のリズムに応じて過ごせる環境を整える。
おわりに
1歳児の5月は「慣れてきたからこそ見えてくる心の動き」が多い時期。安心できる大人の存在と、五感で楽しめる環境があることで、子どもたちは自分らしさを発揮していきます。
6月の指導計画(月案)はこちら▷1歳児|6月の月案と指導計画
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