はじめに
子どもが元気いっぱい遊ぶ中で、自然と身につけている「動き」。
文部科学省が提唱する「48の基本的な動き」は、幼児期にさまざまな運動経験を通して育てていきたい動作の一覧です。
このまとめ記事では、48の動きを「移動系」「操作系」「バランス系」に分類し、それぞれにおすすめの運動遊びを紹介します。
個別の記事へのリンクもつけているので、保育に取り入れるヒントとしてぜひご活用ください。
幼児期に育てたい48の基本的な動き一覧
🔵 移動系の動き(18種類)
動き | 説明 | おすすめ遊び・記事 |
---|---|---|
はしる(走る) | 素早く前へ移動する | 走る遊び10選/しっぽとり/鬼ごっこ |
とぶ(跳ぶ) | 両足でジャンプする | 跳ぶ遊び7選/マットジャンプ/縄跳びごっこ |
のぼる(登る) | 遊具や段差を登る | 巧技台あそび/のぼり坂競争 |
おりる(降りる) | 高い場所から下りる | 滑り台/階段遊び |
くぐる | トンネルや低い場所をくぐる | トンネルマット/新聞トンネル |
またぐ | 障害物をまたいで進む | ロープまたぎ/平均台 |
しゃがむ | 膝を曲げて低くなる | だるまさんがころんだ |
はう | 地面に手足をつけて進む | ハイハイリレー |
ころがる | 体を丸めて転がる | ごろごろマットあそび |
ジグザグにすすむ | 方向を変えながら進む | パイロン走/ケンケンパ |
さかあがり | 鉄棒運動 | 逆上がり準備体操 |
バックであるく | 後ろ向きに歩く | ストップゲーム/逆走あそび |
はしごをあるく | 手足を使って登る | 雲梯/室内ロープ遊び |
くねくねすすむ | 体を曲げながら進む | ワニ歩き/へびさんごっこ |
よじのぼる | 手足を使ってよじ登る | はしご・壁登り |
ぬける | 狭い場所をすり抜ける | ダンボールトンネル |
すべる | 傾斜を滑る | 滑り台/芝すべり |
ジャンプしながらすすめ | 跳ねる動きの連続 | ケンケンパ・ウサギごっこ |
🔴 操作系の動き(17種類)
動き | 説明 | おすすめ遊び例 |
---|---|---|
なげる | ものを前に投げる | 投げる遊び6選/玉入れ/新聞ボール |
うけとる | 投げられたものを取る | キャッチボール/スカーフ遊び |
つかむ | 指で物を握る | お手玉キャッチ/ペットボトルキャップ拾い |
おす | 前に力を加える | 押し相撲/台車押し |
ひく | 引っ張る力を使う | 綱引きごっこ/ひっぱり合い |
ころがす | 転がして移動させる | ボール転がし/ペットボトル倒し |
たたく | 手や物で打つ | 太鼓/叩いて遊ぶリズムあそび |
ふる | 振ることで音や動作を加える | マラカス/旗あそび |
つむ | 上に積む | ブロック/新聞紙の山づくり |
かたむける | 傾けることで動かす | コップリレー/水運び遊び |
ひねる | ねじる・回す | ペットボトルキャップ/雑巾しぼり |
まわす | ものを回転させる | フラフープ/風車あそび |
なでる | 優しくさする | ごっこ遊び/タオルでお世話 |
きる | はさみなどを使う | 折り紙・新聞切り遊び |
くむ | 水をくむ・すくう | 水遊び/おままごと |
ささえる | 重さを支える | ブロック運び/箱持ち |
うつ | 叩く動作で音を出す | 和太鼓/リズム運動 |
🟢 バランス系の動き(13種類)
動き | 説明 | おすすめ遊び例 |
---|---|---|
かたあしでたつ | 片足でバランスをとる | ケンケン/平均台 |
とまる | 動きを止める | 音が止まったら止まる |
まわる | 体の軸で回転する | ぐるぐる回転/コマごっこ |
そる | 背中を反らす | ブリッジ遊び/動物模倣 |
ひらく | 足や手を開く | カニ歩き/パラバルーン |
とじる | 閉じる動き | ジャンプ→着地 |
ねじる | 上半身・下半身をひねる | ツイストジャンプ |
ふるえる | 細かく動かす | リズム表現遊び |
ひっくりかえる | 頭を下にして回る | 前転・でんぐり返し |
バランスをとる | 全体を支える | ゆらゆら平均台 |
たおれる | 倒れてから立ち上がる | マット転がり |
もたれる | 壁などによりかかる | 壁鬼ごっこ |
ぶらさがる | 握ってぶら下がる | 鉄棒・雲梯 |
年齢別おすすめ活用法
- 2歳児:「走る・くぐる・しゃがむ・投げる」など単純な動きの遊びをたくさん取り入れる
- 3歳児〜4歳児: 複数の動きを組み合わせたごっこ遊びやリズム遊びが効果的
- 5歳児: ルールを理解しながら動く「鬼ごっこ・リレー」など、挑戦的な動きにもチャレンジ
まとめ
幼児期は「できる」ことが増える時期。
「48の基本的な動き」を意識しながら、日々の保育にさまざまな遊びを取り入れることで、子どもたちの心と体はどんどん育っていきます。
今後、個別の動きごとの遊び記事も随時リンクを追加していきますので、ぜひご活用ください!
コメント