「ちゃんと手を洗ってきた?」
子どもに何度も言ってしまう…。そんな経験はありませんか?
ウイルスや感染症が気になる時期、子どもの手洗い習慣をしっかり身につけたいと考える保護者の方も多いと思います。
今回は保育士の立場から、子どもが楽しく・自然に手を洗えるようになるコツとおすすめの絵本をご紹介します。
なぜ子どもにとって“手洗い”は難しいのか?
子どもにとって「手を洗う理由」は実感しにくいものです。
ウイルスやバイ菌は目に見えないため、どうして洗わなきゃいけないのかがピンと来ないのです。
また、水遊びのように楽しく感じる子もいれば、「冷たい」「めんどくさい」と感じる子もいます。
だからこそ、“楽しく・わかりやすく”が大切なのです。
保育現場での工夫:手洗いが「楽しい習慣」になるコツ
保育園では、以下のような工夫を取り入れています。
声かけは「ばいきんバイバイしようね!」
「手を洗って!」よりも、「バイキンバイバイするよ〜」という声かけの方が、子どもにとっては楽しく前向きに感じられます。
手洗いソングの活用
私の園では『あわあわてあらいのうた』を取り入れています。
「おねがい かめさん〜♪」と歌いながら手をこすり、泡立てて流すまでの流れが自然と身につきます。
また、「ハッピーバースデーの歌を2回歌う」と、20秒ほどになるため、家庭でも使いやすい目安としておすすめしています。
モデリング(見せて一緒にやる)
保育士が一緒に洗う姿を見せながら行うことで、子どもたちは真似しやすくなります。
遊びの延長として捉えられるよう、ニコニコ楽しく関わるのがポイントです。
家庭でもできる!手洗い習慣づくりのアイデア
視覚でわかる!手洗いポスターを貼る
洗面所にイラスト付きの「手洗いポスター」を貼ると、子どもがひとりでも思い出しやすくなります。
手洗いの仕方が動画や写真で丁寧に説明されている おすすめのサイトです。
手洗いポスターのダウンロードもあります。
あわあわ手あらいのうた | ハンドシリーズ | ビオレu | 花王株式会社
タイマーや歌で“楽しい時間”に
「タイマーで20秒」や「歌を歌い終わるまで洗おう!」というルールにすると、遊び感覚で続けやすくなります。
ごっこ遊びを活用
ぬいぐるみと一緒に手を洗ったり、「おままごと」の中に手洗い場面を入れたりすると、自然と生活の一部になります。
手洗いにぴったりのおすすめ絵本(PR)
絵本を通して「手を洗うとどんな良いことがあるのか」を楽しく伝えることができます。
📖 『ノンタン あわぷくぷくぷぷぷう』(偕成社)
ノンタン達がお風呂に入るお話です。泡あわがいっぱいで、手洗いも楽しくなります。
📖 『ばいきんバイバイ』(ほるぷ出版)
ウイルスやバイ菌の存在を子どもにも伝えやすい1冊。
📖 『ピカピカヒーローせっけんくん』(PHP研究所)
手のひらの上でばい菌と石鹸が戦うお話。石鹸で手を洗う大切さが伝わります。
おわりに:手洗いは“しかる”より“楽しく伝える”がカギ
子どもにとって習慣づけは時間がかかるものです。
だからこそ、毎日の中で少しずつ「楽しい」「できた!」を積み重ねていけると理想的です。
保護者のみなさんも、完璧を求めすぎず、ぜひ絵本や歌、遊びを活用してみてくださいね。
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