夏になると子どもたちの間で流行しやすくなるのが、「夏風邪」や「プール熱」などの感染症。せっかくの夏を元気に過ごすためにも、日頃からの予防が大切です。今回は、家庭で実践できる感染症対策をわかりやすくご紹介します。
夏に流行しやすい感染症とは?
夏に特に気をつけたいのは、以下のような感染症です。
どれもウイルスや細菌が原因で、子ども同士の接触や飛沫、水回りから感染が広がることが多いです。
感染症予防のために、家庭でできる7つの対策
1. 正しい手洗いを習慣に
手洗いは、最も基本で効果的な予防策。外出後、食事前、トイレのあとなどには、石けんを使って30秒程度しっかり洗いましょう。歌を歌いながら手洗いをすると、子どもも楽しく続けられます。
2. うがいや洗顔も習慣に
うがいで喉に入ったウイルスを流し、顔についたウイルスや細菌も洗顔で落とすようにしましょう。特に目をこすった手から結膜炎などが広がることもあるため、顔を清潔に保つことも大切です。
3. 水回りやおもちゃの清潔を保つ
プール熱や胃腸炎は、水やおもちゃ、タオルなどからも感染します。共有するものは定期的に洗浄・消毒し、タオルは一人ずつ専用のものを使いましょう。
4. 暑さ対策をしながら免疫力をキープ
冷房で体を冷やしすぎたり、冷たいものばかり食べると免疫力が下がりがちです。室温は25〜28度を目安に調整し、冷たい飲食物の摂りすぎには注意しましょう。
5. 栄養と睡眠で体調管理を
感染症に負けない体を作るために、バランスの良い食事と十分な睡眠を意識しましょう。夏野菜や果物を取り入れると、ビタミンや水分補給にもなります。
6. 体調の変化にいち早く気づく
「いつもと違うな」と思ったら、早めの休養が大切。発熱・喉の痛み・発疹・目の充血などがあれば、早めに受診しましょう。
7. 感染症が流行っている時期は人混みを避ける
流行時期には、児童館やショッピングモールなど人の集まる場所はなるべく避け、屋外や風通しのよい場所で遊ぶ工夫をしてみてください。
もし感染してしまったら…
感染症の多くは「登園停止の期間」が決まっています。治ったように見えても、他の子どもにうつしてしまう恐れがあるため、必ず医師の指示に従ってください。
家庭では、兄弟姉妹への感染を防ぐために食器やタオルの共有を避け、こまめな換気・消毒を心がけましょう。
おわりに
暑い夏を元気に乗り切るためには、日頃のちょっとした心がけがとても大切です。ご家庭での対策が、子どもたちの健康を守る第一歩になります。ぜひご家族皆さんで、感染症予防に取り組んでいきましょう。
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